第45回全青司かながわ全国研修会

主催:全国青年司法書士協議会  主管:神奈川青年司法書士協議会

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第3分科会

共生社会の実現と憲法
~差別のない社会を目指して~

担当 全国青年司法書士協議会 憲法委員会

【開催趣旨】

人は生まれながらにして自由かつ平等な存在です。そのため、どのような肌の色、民族、地域、職業、性別、病気であっても、そのことを理由とした差別的扱いは許されません。このことは日本国憲法でも具体化され、第14条1項で「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的、又は社会的関係において、差別されない」と法の下の平等を宣言し、さらには、貴族制度の廃止(14条2項)、栄典に伴う特権の禁止(14条3項)、家族生活における両性の平等(24条2項)、教育の機会均等(26条1項)など、法の下の平等を制度的に具体化することを求めています。
しかし現行憲法が施行されて70年を迎える現代社会にあっても、差別は無くなることなく存在し、見えない壁を作り、本来自由であるはずの各種の権利が侵害されています。普段は善良な市民である人達が、ただ「○○が違う」という理由のみで、隣人を迫害する加害者となってしまう。それが差別なのです。

最近では、ヘイトスピーチのような積極的な差別扇動も見られます。また、女性差別やLGBTへの差別、病歴、思想信条や宗教を理由とする差別など、積極的なものから消極的で傍観者的・潜在的な差別意識から生まれるものまで様々なものがあります。

ところで、差別は、差別意識を持った特殊な人達の問題だと考えていませんか。差別をするのは、本当に一部の特殊な人だけなのでしょうか。自分は差別意識なんて持ってない、誰にでも平等だ、と信じていませんか。
差別は醜悪です。そのため、自分は差別などしない、差別をするのは特定の人達だと考えがちです。でも、差別意識は自分も持っているものではないかと自問することから、始めてみませんか。

今回は、根強い差別意識が存在する在日朝鮮人に対する差別のうち、裁判にもなっている朝鮮人学校無償化問題を題材として、差別について、みんなで考えてみたいと思います。
また、憲法って、どこか自分とは遠い、縁遠いものと感じていませんか?
実は、憲法は日常生活で生じる様々な問題について、指針を示していることが沢山あるのです。
今回は、差別の実態を直視することで、憲法が描いている共生社会を感じてください。そして、法律家として不可欠な人権感覚を、頭で考えるのでなく、心で感じて頂きたいと思います。是非ご参加ください。

【研修内容】

①朝鮮人学校無償化問題における法的観点からの検討
(当事者の方、弁護士などをお呼びして)
②何故差別が起こるのかについての検討
③人権条約についての学習
④司法書士として何ができるかについての検討
※なお、内容は変更することがあります。

公開日:
最終更新日:2016/07/01