第45回全青司かながわ全国研修会

主催:全国青年司法書士協議会  主管:神奈川青年司法書士協議会

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第6分科会

対立の“炎”を“共生”のエネルギーに変えるには

担当 全国青年司法書士協議会 ADR委員会

【開催趣旨】

当委員会が長年取り組んでいる対話促進型調停(メディエーション)、さらには会議等におけるファシリテーションの目的は、相対立する当事者、利害関係者(以下、「当事者ら」という。)の立場・考え方などの違いを十分認め合った上で、直面する課題にともに向き合い、お互いに納得できる解決を構築する場を創っていくことです。そのためには、当事者らの前に立つメディエーター、ファシリテーター(以下、「メディエーターら」という。)の役割が非常に重要となりますが、課題の解決に向け、当事者らの「変容」を促すには、様々なスキルもさることながら、それ以上にメディエーターらの「内面のあり方」が大きなポイントとなります。ひるがえって日常の司法書士業務を考えてみると、依頼者、関係者との関わり合いについてその間合いを推し量れず、対応に苦慮する場面も少なからずあるのではないでしょうか。
しかし、そんな時だからこそ、「まずは自身がどうあるべきか」。知らず知らずのうちに、自身の過去の枠組みに基づく評価や判断にとらわれすぎていないか。自身のとらわれを一旦「保留」し、自身の心の動き、思考の流れをただひたすら眺めることによって至る境地は。今回の分科会はそこに注目したいと思います。

【研修内容】

対立する当事者らの“炎”を、未来の共生に向けた“エネルギー”にすべく、メディエーターら、さらに私たち司法書士はどうあるべきなのでしょうか?
大きく分けて次の4つのステップが考えられます。

①これまでの経験による「枠組み」にとらわれている自分に気づく。
②「枠組み」に意識を奪われず、目の前の事象、状況、情報に注意の矛先を向ける。
③相手の気持ちや状況を、さも自分のことのように全身で「感じ取る」。
④自身の執着・変化への恐れを手放し、内面から湧き上がる思いを迎え入れる。
当日の進行状況にもよりますが、座学(一部)やいくつかのワークにより、これらの主要な部分を掘り下げていきたいと思います。

人間は「過去」と「他人」は変えることができません。逆に言えば、自身の望む未来を実現するためには、自身の内面のあり方を変えていくしかないのです。こんな素晴らしい未来を実現したいんだ、という気づきが湧き上がるような心の在り様とはどんな状態なのでしょう。それを探究するため、絶えず自身をふり返り、さらに自身への問いかけを重ねていけば「自身の外側に横たわる問題の原因は全て自身の内側にある」ことに自ずと気づく時がやってきます。そして、誰もが自身の評価や判断を一旦「手放し」、意図を持って「今、ここ」でどうふるまえばいいのかを、自身の深層心理にアクセスすれば、互いの違いを認め合う「共生」に自然と繋がってゆくのだと思います。

当分科会は、どちらかというとワーク中心の参加型の研修となります。ファシリテーターは当委員会の委員が務める予定です。人相手の仕事である司法書士だからこそ、常にこのような意識を持つことで、依頼者、関係者との「共生」を実現させ、また、その輪を拡げていくための最初の一歩を踏み出していきましょう。

皆様の参加を心よりお待ちしています!

公開日:
最終更新日:2016/07/08